ふたりうた3

1968年、東京オリオンズにまったくの別人がやってきたことがある。
しかも、雇った。




1968年、東京オリオンズはヤンキースの強打者「ヘクター・ロペス」(右打ち)が入団すると思っていたが、「アルト・ロペス」(左打者)が来てしまった。
「ダメならアメリカに帰せばいい」と、そのまま入団させたのだ。

しかし、開幕戦でいきなり決勝タイムリー三塁打を打つ。
さらにオールスターゲーム第1戦では、史上初となる先頭打者初球ホームランを達成。
2年目からは3年連続で打率3割をマークし、チームの主力になったのだ。