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廃墟に肝だめしに出かけた若者たち。
そこには、恐ろしい落書きが描かれていた。
しかも…。





とある若者グループが、山奥にある廃墟へ、肝だめしに出かけた。
地元では心霊スポットとして有名で、壁には無数の落書きがされていた。 

「ちょっと、これ見て!!」

と、女が叫び声をあげた。
そこには、真っ赤な文字で

シシ死シシシ死シシシ死死死シシ死し刺しし死し死シ死刺シシシしシシ死 

と書かれていたのだ。
懐中電灯をあてて、よく見ると、どうやら血で書かれているようだ。

あまりの恐怖に、足元がフラついた女は、とっさに壁に手をあてた。
文字に触れた部分が、べっとりと赤くなった。
 

そう

その文字はまだ乾いてなかったのだ。